日記

日々を愛しています

レインメイカー

影響されやすい人間なので、今日ふと思い立って小中学校の通学路を通ってみたりした。

あのころあんなに高かった校門の塀は、ジャンプすれば超えられそうなほど低かった。

田舎だったのに土地開発で生徒数が急増して、あんなに広かった校庭に、今ではプレハブの教室が2つも建っていた。私が通って頃は、一学年ひとクラスの小さな小学校だった。クラスでの問題はすぐ学校全体の問題になるし、何もかもがクラスで完結してしまう学校だった。今考えると窮屈だが、小学生の私にとったらそれが世界の全てだった。卒アルに乗ってる人なんか全員知ってるし、全員と仲が良かった。敵は先生だけだったな。ある人を除いて。

校門から一番近くに見える保健室。保健委員だった自分に1番親身になってくれた先生。友達とうまくいかなくて、迷って喧嘩して泣いてた時も、先生特有のまどろっこしいやり方じゃなくて、ズバッと、簡潔に解決策を提示してくれた先生。あの人のことを唐突に思い出した。

あとは学校代表の書き初めの選手に選ばれてたあの時期。日が暮れるのが早くて、放課後練習のあとは小学校の下校時間には珍しくに夕日に照らされながら帰ったっけ。今思うと自分、結構素直だったな。いつからこんなに面倒くさがりになったんだっけ?

下校中にじゃれて、まあ悪意はあったけど田んぼに友達を落とした時、これは先生からも親からも怒られると思って焦って泣いてしまってたあの田んぼ、あの田んぼは今年もしっかり稲穂が実ってた。学校手前の工場にいた、怖かったあの大きい犬は、今はもういなくなっていた。

私もこの街も目まぐるしく変わっていく。それでも、何処へ行くにも中途半端に遠くて、田んぼに囲まれたこの街が、いつまでも私の帰るべき場所でありますように。

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